洗濯物に関する素朴な疑問ということで、裏返しで洗うということを聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は、そんな洗濯物を裏返しで洗った場合の、メリットや注意点について紹介していきます。
洗濯物を裏返して洗う意味
洗濯物を裏返しで洗う、これは決して間違いではないことがわかります。洗濯を何のためにするのかを考えてみると、それは汚れを落とすために行います。そして、汚れというのは、水や洗剤との接触が多くなればなるほど、落ちやすい傾向があります。
これを考えてみると、洗濯物を裏返すことによって、汚れをしっかりと露出することができるようになります。また、衣類というのは、肌と接触する部分が汚れやすい傾向があるので、基本的には表面よりも裏側が汚れるのです。このように汚れの性質を考えてみれば、洗濯物を裏返して洗うのは、決して間違いではないことがわかるはずです。
ホコリや泥程度の汚れは、現在の洗濯機や洗剤の力を使えば、落とすのはそれほど難しくはありません。また、大人が衣類に泥をつけるということは、基本的に少ないので、それならば裏側の皮脂汚れを重点的に洗いたいところです。
裏返して洗うと衣類が長持ちする
洗濯物を裏返しで洗うメリットは、汚れが落ちやすくなるというものだけではありません。状況によって多少変わってきますが、裏返して洗うことで、衣類が長持ちする可能性が増えるのです。
これは、衣類が洗濯槽などにぶつかることによる衝撃で、傷んでしまう可能性があるからです。一回一回のダメージは、大したことがなくても、何度も衝撃を受けることによって、少しずつ傷んでしまうのです。
しかし、最近はデリケートな衣類については、洗濯ネットを利用することが当たり前になってきているので、洗濯ネットを衣類にあわせて使い分けているような家庭では、このメリットを得られにくいかもしれません。洗濯ネットには衣類の保護効果がありますので、結局、裏返しでも、表でも大差がなくなってしまう場合があります。
洗濯ネットの使い方についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
裏返しは乾燥も早い傾向がある
裏返しで洗濯物を洗ったら、そのまま裏返しで干してみるのもよいです。衣類は、基本的に表よりも裏の方が乾きにくくなっています。そのため、乾きにくい面を表にしてあげることで、より乾燥が早くなるのです。
さらに、日干しは殺菌効果や乾燥効果が高い乾燥方法ですが、その分だけ衣類を傷めてしまう可能性があります。この日干しのデメリットとも呼べる部分を軽減してくれるのが裏返しで干すという方法です。衣類で重要な表面が傷んでしまうのを防ぐことができますので、上手く使い分けたいところです。
基本的な洗濯物の干し方はこちらの記事にまとめてみました。
汚れが酷い場合には裏返しは向かない
このように裏返して洗う方法には、様々なメリットがあります。しかし、注意点もあって、それは汚れが酷い時です。汚れが酷い状態というのは、表面に食べ物をこぼしたりした時です。このような場合は、裏面にすることで、汚れが逆に落ちにくくなってしまいますので、注意しましょう。
特に子供の衣類などには注意が必要で、子供は衣類の裏面も汚れるのですが、それ以上に表面を汚す傾向がありますので、しっかりと汚れの状況を見極めた上で、洗濯をするようにしましょう。
また、裏返しで乾燥する場合にもメリットがあることがわかりましたが、季節などによって裏目にでてしまうことがあります。花粉の季節などには、裏返しにして干すことによって、様々な花粉が衣類に付着してしまいます。
表面についた花粉ならば、直接肌に触れることは少ないですが、裏側についてしまう場合、それがきっかけになって花粉症が酷くなってしまうことがあるのです。このように、裏返し洗いには色々な注意点もあります。